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販売店契約と販売代理店契約の違いとは?

販売店契約と販売代理店契約では内容が違う?!

卸売り、小売りビジネスの契約形態に、販売店契約販売代理店契約という似たような名前の契約があります。

販売店なのか販売代理店なのか、表記は2文字違うだけですが、実はこの2つ、契約の種類・内容が全く異なります

契約書を自分で作ろう!と思って、どちらも似たような名前だから良いだろうと思って実際のビジネスモデルと異なる契約書の雛形を選んでしまったら大変です

本記事では、これら販売店契約と販売代理店契約の違いを解説いたします。

まずは代理の2文字に注目

販売代理店契約と販売代理店契約の違いを理解するために、まず、代理という2文字に注目してみます。

代理とは何でしょうか?

代理とは、日常的な意味では、(誰かの)代わりに行うという意味です。行為の内容としてはこれと同じですが、

法律用語で「代理」というと、

代理人の意思表示の効果が本人に帰属する

ということを意味します。

専門用語で難しいことのように見えますが、実例で見ると簡単な話で、

例えば、私が友人に、私の代理人として自動車を購入するよう頼んだとします。

友人が私の代理人として車屋さんから自動車を買う契約を結んできました。

このとき、自動車を買ったのは誰になりますか

と聞かれたら、直感的に自動車の買主は「」だと感じられると思います。

友人は自動車の持ち主になるわけでも、代金を支払う義務が生じるわけでもありません。

法律用語での「代理」とは、このような関係で契約が成り立つことを意味します。

代理人は本人に代わって契約するだけで、契約の当事者はあくまで本人と相手方だということです。

販売代理店契約は「代理」契約

販売代理店契約の「代理」の2文字は、上記で見た「代理」そのものです。

つまり、例えばAが売主、Bが販売代理店とする販売代理店契約は、BがAの代理人としてAの商品などを買主に売る(=売買契約を締結する)という内容になります。

このとき、売主Aと買主の間で売買契約が成立することになり、Bは売買契約の当事者(買主or売主)ではありません。

販売店契約に代理の要素はない

販売代理店契約がわかったところで、じゃあ販売店契約とはどんな契約なのか?と考えてみると、販売店契約にはどうやら代理の要素はなさそうです。

もし、販売店契約に代理の要素があるとすると、ものすごく理解しづらいネーミングをしているということになります。

「販売代理店契約も販売店契約もどちらも代理なんだけど○○が違う」

というなら、その○○に注目したネーミングにした方が誤解を生みにくいですよね。

販売店契約には代理人がいないことを踏まえ、当事者関係を考えてみると、売主・買主しかいないということになるわけです。

ただ、完全に売主・買主だけしかいないのであれば、それは、純粋に売買契約です。

販売店契約の場合、買主がさらに買い取った物を売ることが想定されます

つまり、販売店が供給元から商品を仕入れてさらに売るということです。

課金モデルの違いでいうと、手数料か転売差額かの違い

販売代理店契約と販売店契約は、課金モデルの違いでいうと、

  • 販売代理店契約 → 手数料
  • 販売店契約 → 転売差額

ということになります。

ここまで見てみると、それぞれの契約における対価関係や商品の動きの違いから、このようなモデルの業界の方には、両者の違いがはっきりしてくると思います。

例えば、販売店契約は在庫を抱えますが、販売代理店契約では在庫を抱えないことも両者のわかりやすい違いのひとつです。

独占禁止法に要注意

販売店契約と販売代理店契約の両方とも、独占禁止法という法律に注意する必要があります。

詳しくは、『まさかの独占禁止法違反?!卸・小売ビジネスや販売店・販売代理店契約で要注意!』をご覧ください。

契約書の雛形選びにはご注意ください

販売店契約販売代理店契約の違いの概要がご理解いただけたと思います。

当然、対応する契約書もそれぞれ販売店契約書販売代理店契約書となります。

もし、雛形のご利用をご検討の場合は、タイトルにご注意ください。

タイトルに応じて、条項の構成が似ているようでよく見ると違うはずです。

本記事では、販売店契約と販売代理店契約は異なるという点を中心にお話しさせていただきましたが、ビジネスモデルの詳細や契約リスクなどにおけるメリット・デメリットなどについても別途紹介できればと思います。

まさに今検討中!という方は、ぜひお問い合わせいただけると幸いです。

本記事は以上となります。ありがとうございました。