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公務員から行政書士に転身した経緯を振り返ってみる

「市民のため」って「誰」のため?

公務員(市役所)の仕事は「市民のため」という大前提のもと行われます。思い返してみると「市民」という言葉を聞かない日はなかったのではないかというくらい、「市民」という言葉が使われていたように感じます。

市民目線で考えよ
市民感覚ではどうか
市民のためになるか
市民がどう思うか
・・・など

確かに正しいことですが、違和感を覚えずにはいられませんでした。ある日、その違和感は最もお世話になった先輩との会話で明確になりました。

「『市民』っていうのは誰のことか?公務員をずっとやっていくと往々にして見えない市民を『市民』と呼びがちになる」

私が担当していた業務の一つに「事務事業評価」(岡崎市HPへのリンク)という、市役所の全部署における仕事を棚卸しして業績を評価する仕事があったのですが、その評価シートの内容について議論していたときのことでした。

恐らく誰もが採用試験で1回以上は「市民のため」というフレーズを使い、漏れなく私にもあてはまりましたが、その大前提の意味がぼやけたその時から、公務員として誰の何のために仕事をしていくのか?について自問自答し続けることになりました。

困っている人が1人でも少なくなるには?

自問自答と諸先輩方・上司との数々の会話の結果、この問いの答えをあらゆる分野で追求するのが行政マンの仕事だと思うようになりました。

岡崎市の住民(や事業者)で困っている人(未来の時点も含めて)

のために法律を運用、執行したり、条例をつくったりするなど許され、託された方法をもって問題の解決に臨む。

役所がなくても困る人がいないなら、役所は要らないはずです。

「役所」の2文字を他の言葉に置き換えても成立するかもしれないのですが、現実には、役所がないと困る人の方が多いです。というより、普段は意識しませんが、ごく一部の例外を除けば、役所がいなければ困る人ばかりです。

現に今困っているということもあれば、あるとき突然困ると言うことも、将来のある時点で困ると言うこともあります。

そんなことで、シンプルな基準方針にたどりついたのですが、さらに時が経つにつれて次のことに気づき、独立への思いが濃くなっていきました。

役所があっても困っている人だらけ

批判的な意味は一切無く、役所があっても(仮になかったとしても)困っている人はいっぱいいる。

私自身、実際に困り果てたことや今でも困ってしまうことや困りそうなことがいっぱいあります。

退職するまでにどれだけの「市民」の方の困りごとに対して貢献できるのだろうか?

と考えたとき、あまり具体的なビジョンが見えませんでした。

まだまだ若手ペーペーだということもありましたし、法律や組織における限界もあるということもありました。

「市民のため」というマインドが具体化されたことで、今度は「公務員として」という部分が自分のなかで論点となりました。

そんななか、たまたま採用試験に合格した年に、別途合格していた「行政書士」という資格に意識が向きました。

実は、行政書士試験に受かった当時は、どういう資格なのかよく知っていなかったのですが、「公務員として?」という疑問から、詳しく調べてみることにしたのです。

1人ずつ1人でも多くの人に貢献する

行政書士にできることをここでは書き切れないのですが、行政書士の職務、職域、職権に無限の可能性を感じました。こんな天職のような資格をもっていたのか、と。

実際に独立してからさらに可能性が具体化され、より一層のやりがいを感じていますが、退職前に決心したときには、「具体的に1人ずつ1人でも多くの人に貢献しよう」と思うようになっていました。

ちなみに公務員がイヤになったというようなネガティブな感情は一切ありませんでした。

行政書士として独立して自分なりにやっていく方が性に合っていると純粋に思えたということです。

積み重ねていって最後に何人となるかはわからないけれど、やれる限りのことをしてみようと思いました。

まだ若いのに何を悟ったようなことをと思われるかもしれませんね(笑)

でも、公務員辞めちゃったの?と不思議がっていただくことの方が多いので、少なくともタテマエで言っているのではないということは会ったことのある方には感じていただけていると思えます。

永続する行政書士事務所を目指して

自由で何も縛りがない方が、かえって難しいことがいっぱいあるように思います。就職活動などもそうですよね。慣習はありますが、こうでなければならないという縛りが実はない。だから、迷い戸惑います。

円満に退職し、独立し、晴れて行政書士となれたのですが、4月1日から急に仕事上のしばりが何もなくなりました。

僕も就活生のように戸惑いました。想いやマインドこそあれ、具体的な行動を起こさなければ妄想に終わってしまうということもありますが、何しろ収入源がなくなったわけです(笑)

一方、無計画に動き回ると気づいたら自滅してしまう恐れがあることを過去の起業経験から身をもって知っていたこともあって、この2年間は慎重に慎重にと活動してきました。

(それでもフライングしたなと思ったことや、手を広げすぎて中途半端になってしまったと反省していることがあるのですが。。。)

正直、退職してからここまでは五里霧中な毎日でした。

が、行政書士事務所として、2018年は確立の年となります。

永続する事務所となれば、永遠に貢献し続けられる。

そんな結論を胸に秘めてこれからも精進して参ります。

ありがとうございました。

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